ビタミンKの成分・効用・機能...

ビタミンKにはどのような特徴がありますか?

ビタミンKには、次のような特徴があります。

 

■肝臓での血液凝固因子の合成に必要な補酵素として作用します。
■脂溶性ビタミンの一種であり、血液凝固と骨代謝に関与しています。
■カルシウムを骨に取り込む作用をもつオステオカルシンの合成にも必要となります。

ビタミンKの成分は?

ビタミンKは、次の2つに分類されます。

 

■K1(フィロキノン) 
■K2(メナキノン)

 

また、ビタミンKは、
肝臓における血液凝固因子の合成に必須のビタミンとして、
血液凝固能を調節するほか、
カルシウムの代謝にも関与しています。

ビタミンKに期待される効用は?

ビタミンKに期待されるのは、次のようなものです。

 

■血液凝固作用の維持・調節 
■カルシウム代謝の調節 
■骨粗しょう症の予防効果

ビタミンKの機能は?

血液が凝固するためには、
肝臓において合成される血液凝固因子が必要になります。

 

なので、
プロトロンビンなど血液凝固因子の合成過程において、

 

ビタミンKは
補酵素として作用する重要な因子といえます。

 

また、ビタミンKは、カルシウム代謝に関して、
カルシウムが骨に利用されるのを促進する

 

たんぱく質(オステオカルシン)の合成に必須のビタミンであることから、
ビタミンKが不足すると、カルシウムが骨に十分に取り込まれません。

 

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ビタミンKの安全性は?

ビタミンKは、
これまでに数多くの研究が行われていて、
その効果と安全性は確認されています。

 

具体的には、血液凝固系の病態に対する効果が知られており、
様々な生活習慣病の予防・改善に関連したデータも報告されています。

 

例えば、ビタミンKは、
ビタミンDとともに骨代謝に関与しており、
骨粗しょう症の予防効果が示されています。

ビタミンKの摂取方法は?

ビタミンKは脂溶性ビタミンであることから、
油に溶けた状態のほうが吸収されやすいです。

 

なので、食事と一緒に摂るとよいです。

 

なお、ビタミンKには所要量のほか、
1日の許容上限摂取量が規定されています。

ビタミンKはどのような点に注意が必要ですか?

ビタミンKは、
通常の食材に由来する成分なので、
特に問題となる健康被害や副作用は知られていません。

 

ただし、ビタミンKは
脂溶性ビタミンの一種であり体内に蓄積されることから、
過剰摂取には注意が必要です。

 

一般に、健常者が
通常の目安量に従って摂取する場合には、
安全性は高いといえます。

 

また、ビタミンKは、
ワーファリン(抗凝固剤)など
一部の医薬品との相互作用がありますので、

 

何らかの医薬品を併用する場合には、
主治医に相談の上で利用するようにしてください。

 

なお、納豆などビタミンKを多く含む食品を摂取する場合も
同じように注意が必要です。

 

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