ビタミンB群の効果・効能...

ビタミンB群の特徴は?@

まず、ビタミンB群というのは、
B1、B2、ナイアシン、B6、パントテン酸、
ビオチン、葉酸、B12の8種類を指すのですが、

 

これには次のような特徴があります。

ビタミンB群の特徴は?A

■ビタミンB群は、水溶性ビタミンであり、
 糖代謝や脂質代謝に関与します。

 

■ビタミンB群摂取による疲労回復効果、妊婦の葉酸摂取による
 胎児の神経管障害予防効果などがよく知られています。

 

■ビタミンB群としてまとめて摂るサプリメントが多いです。

ビタミンB群の安全性は?

ビタミンB群は、
これまでに数多くの研究が行われていて、
その効果と安全性は確認されています。

 

例えば、末梢神経炎、慢性心不全、
アルコール中毒などに対する臨床試験(ビタミンB1)
、月経前症候群(PMS)、つわり、手根管症候群、
アルコール代謝作用

 

などに対する臨床試験(ビタミンB6)が行われ、
その効果が認められています。

 

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ビタミンB群はどのような成分ですか?

ビタミンB群というのは、
体内における糖代謝や脂質代謝などの
物質代謝に欠かすことのできない栄養素です。

 

生体活動に必要なエネルギーは、
食事に含まれる炭水化物(糖質)・たんぱく質・脂質の
3大栄養素から作り出されますが、

 

このエネルギー産生過程において
補酵素として働くのがビタミンB群、特にB1です。

ビタミンB群の効果は?

ビタミンB群に分類される個別のビタミン類には、
次のような多くの効果が認められています。

 

■疲労回復 
■皮膚や粘膜の健康維持 
■糖代謝や脂質代謝の正常化
■神経系への作用...など

ビタミンB群にはどのような効能が期待されますか?

次のような効能が期待されます。

 

■ビタミンB1(チアミン)
・糖代謝の促進や神経機能の維持

 

■ビタミンB2(リボフラビン)
・フラビン酵素の成分で、皮膚や口腔粘膜の機能維持や脂質代謝に関与

 

■ナイアシン(ニコチン酸、ニコチン酸アミド)
・酸化還元酵素に関与する補酵素の成分

 

■ビタミンB6(ピリドキシン)
・たんぱく質・脂質代謝、神経伝達物質(ギャバ)に関与
・月経前症候群(PMS)に伴う症状の改善
・つわりの改善
・小児に見られるある種の痙攣発作の改善

 

■パントテン酸
・たんぱく質、糖質、脂質代謝に関与する酵素の成分

 

■ビオチン
・糖新生の促進、アミノ酸代謝や脂肪酸合成の促進

 

■葉酸(プテロイルグルタミン酸)
・たんぱく質合成に関与
・赤血球の産生
・神経細胞の成長促進
・胎児の神経管欠損症の予防(妊娠初期に妊婦が摂取)

 

■ビタミンB12(コバラミン)
・赤血球の産生に必要
・神経細胞の機能維持
・脂質やアミノ酸の代謝に関与

 

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ビタミンB群はどのように摂取したらよいですか?

ビタミンB群というのは、
お互いに協同して作用するものなので、
サプリメントを利用する場合には、

 

一般に、
個別のビタミンBをばらばらに摂るよりは、

 

ビタミンB群として
何種類かまとまって摂取するほうが好ましいとされています。

 

また、ビタミンB群は水溶性ビタミンであり、
通常の目安量に従って摂取すれば、
過剰症が問題になることはありません。

 

なお、妊婦が妊娠初期に
サプリメントとして十分な量の葉酸を摂取することで、

 

胎児の神経管欠損症の予防効果が認められています。

 

このことから、厚生労働省では、
葉酸の所要量として、
成人では200μg、妊婦では400μgと規定します。

 

ちなみに、米国の基準ですと、
成人400μg、妊婦600μgです。

ビタミンB群はどのような点に注意が必要ですか?

ビタミンB群は、
通常の食材に由来する成分であり、
目安量に従って摂取する場合には、
特に問題となる健康被害や副作用は知られていません。

 

なので、非常に安全性の高いサプリメントであるといえます。

 

ただし、
一部の医薬品との相互作用を示唆するデータがありますので、
何らかの医薬品を併用する場合には、
主治医に相談の上で利用するようにしてください。

 

特に、比較的多目のビタミンB群を
長期間にわたり摂取している場合などには注意が必要です。

 

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