ナットウキナーゼの特徴と効能

ナットウキナーゼにはどのような特徴がありますか?

ナットウキナーゼには、次のような特徴があります。

 

■ナットウキナーゼは、納豆に含まれている血栓溶解酵素です。
■血栓を溶解する作用のため、脳梗塞を予防します。
■酵素ではありますが、経口摂取で効果が確認されています。

ナットウキナーゼにはどのような効能がありますか?

ナットウキナーゼに期待されるのは、次のような効能です。

 

■血液流動性改善作用 
■血小板凝固抑制作用
■脳梗塞・脳塞栓症予防作用 
■血栓溶解作用

ナットウキナーゼのサプリメントはどのようなものですか?

納豆には、
血栓を溶かす酵素である「ナットウキナーゼ」が存在してます。

 

このナットウキナーゼのサプリメントが、
脳梗塞を予防するとして利用されています。

 

また、納豆には、骨代謝に関与し
骨粗しょう症予防に効果があるビタミンK2(メナキノン)や、
抗菌作用をもつジピコリン酸が含まれています。

 

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ナットウキナーゼの摂り方は?

ナットウキナーゼは、
酸性の強い胃酸の中では活性を失いやすいことから、
食事と一緒に摂ると効果的です。

 

また、脳血栓症や脳梗塞は
夜間就寝中に生じやすいので、

 

朝食時にまとめて摂るのではなく
夕食後にも摂るようにしたいところです。

ナットウキナーゼと血栓溶解酵素

ナットウキナーゼは、1980年代、
納豆の強力な血栓溶解酵素が発見されたことから
このように名付けられました。

 

病院で使用される代表的な血栓溶解剤に
「ウロキナーゼ」という医薬品があるのですが、

 

この「ウロキナーゼ」は、
血液の凝固塊が血管を塞ぐことにより発症する
脳血栓症や末梢動静脈血栓症の治療に用いられます。

ナットウキナーゼの効果について

ナットウキナーゼを含む納豆1パック(50g)には、
ウロキナーゼに匹敵する効果があるということです。

 

なお、浜松医科大学のグループにより報告された研究では、
ナットウキナーゼは、ラット大腿動脈において、

 

血管内皮障害後に生じる内膜肥厚を抑制し、
血栓溶解に影響を与えたということです。

 

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ナットウキナーゼの酵素の効果について

一般的にタンパク質である酵素を食べても、
胃酸により酵素活性を失ったり、

 

消化液により分解されたりするので、
それらの酵素の効果を得ることはできません。

 

一方、ナットウキナーゼは、
ウロキナーゼなど他の血栓溶解酵素と比べて
分子量が小さく、一本鎖構造のポリペプチドです。

 

しかしながら、そのままで吸収されるほどには小さくなく、
タンパク分解酵素の働きによって
ある程度の大きさのペプチド断片まで分解されます。

 

そのペプチドの中に、
血栓溶解活性をもつペプチドがあると考えられています。

ナットウキナーゼの経口摂取について

ナットウキナーゼが腸管から吸収されて
血液中に検出されたという基礎研究データがあります。

 

このことから、ナットウキナーゼは、
タンパク質であるにもかかわらず、

 

口から摂ることで
血栓溶解酵素としての働きを発揮すると考えられています。

 

ナットウキナーゼを経口摂取すると、
短い場合でも4時間、長い場合には8〜12時間ほど作用します。

 

なお、実験的に形成された血栓が、
ナットウキナーゼの経口摂取により溶解することも確認されています。

ヒトの研究では?

ヒトを用いた研究では、
真性グロブリン分解時間の短縮や
真性グロブリン線溶活性の上昇などが認められており、
血栓溶解活性が増強されることが確認されています。

 

具体的には、成人男性13人を対象にした研究では、
ナットウキナーゼを経口摂取することにより、
血液流動性の改善が認められたということです。

ナットウキナーゼはどのような点に注意が必要ですか?

ナットウキナーゼは、
通常の食材に由来する成分なので、
特に問題となる健康被害や副作用は知られていません。

 

ただし、納豆やビタミンKを含む食品は、
ワーファリンなどの抗凝固剤との併用に注意する必要があります。

 

また、ビタミンKを取り除いたサプリメントもあるようですが、
医薬品を服用中の人は、
念のため主治医に相談した上で利用するようにしてください。

 

なお、ナットウキナーゼを含む納豆1パック(50g)には、
ウロキナーゼに匹敵する効果があるということです。

 

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