アロエにはどのような特徴がありますか?
アロエには、次のような特徴があります。
■製品の精製方法によって有効成分が異なりますので
注意が必要です。
■胃粘膜の保護作用や胃潰瘍の改善効果を持っています。
■糖尿病の予防や改善効果が期待されます。
アロエにはどのような効能がありますか?
アロエに期待されるのは、次のような効能です。
■肝障害抑制作用
■抗ガン作用
■抗炎症作用
■抗酸化作用
■糖尿病の予防と改善作用
■消化性潰瘍予防作用
■胃粘膜保護作用
アロエのサプリメント
アロエには、
アロエベラとキダチアロエの2種類があります。
キダチアロエとは?
キダチアロエというのは、
日本国内に認められる、
アロエベラと比較して小型の種類であり、
外傷や火傷に対する
民間療法として用いられてきたものです。
なお、アロエベラとキダチアロエは、
有効成分に大きな違いはないのですが、
サプリメントでは区別して利用されます。
アロエベラとは?
アロエベラは、バルバドス島が原産であることから
「バルバドスアロエ」とも呼ばれており、
ゲル状の外用薬として、
あるいは、内服薬として
伝統医療などで用いられてきたものです。
また、アロエベラの葉皮には、
アロインという緩下作用を持つ成分があるのですが、
サプリメントは、葉皮の部分ではなく、
葉肉を利用した製品であるので、
アロインは取り除かれています。
ちなみに、最近では、
葉肉がヨーグルトにも加えられるようになっています。
アロエにはどのような成分がありますか?
アロエの有効成分としては、次のようなものがあります。
■様々な多糖類(ペクチン、ヘミセルロース、グルコマンナン...など)
■植物ステロール
■タンニン類...など
なお、アロエの緩下作用は、アロインによりますが、
そのほか、アロエ・エモディンやアロイノシド、アロエシン、
アントラノイド配糖体(バルバロイン、イソバルバロイン)
などの有効成分が存在します。
アロエの葉皮と葉肉について
アロエは、葉皮と葉肉どでは、
有効成分の割合が異なっています。
そのため、キダチアロエは、
葉皮も葉肉もサプリメントとして利用されますが、
アロエベラに関しては、
日本では法規制のため
葉皮をサプリメントとして利用できません。
よって、アロエベラについては、
海外の臨床試験の結果がそのまま応用できるわけではありません。
アロエの効果に関する根拠は?
アロエについては、ヒトを対象にした臨床試験として、
次のような報告があります。
■内服薬などの治療を受けていない72人の糖尿病患者に、
アロエベラを42日間にわたり投与したところ、
血糖値と中性脂肪値が有意に低下したといいます。
また、血糖降下薬で治療中の糖尿病患者に対して投与した場合も、
同じような結果が示されました。
■60人の胃潰瘍患者を対象にした臨床試験では、
アロエ由来の多糖類を服用したグループのほうが、
胃粘膜の修復が早く行われたようです。
動物実験におけるアロエの効果は?
動物実験では、
胃粘膜保護作用や抗炎症作用、抗糖尿病作用、
肝臓保護作用、抗ガン作用、抗酸化作用などが示されています。
なお、アロエについては、
特に決められた摂取量はありませんが、
一般に、継続して利用するようにします。
アロエはどのような点に注意が必要ですか?
アロエは、通常の食材に近い成分であることから、
安全性は高いといえます。
ただし、稀に、発疹などの皮膚症状や、
悪心・嘔吐といった胃腸障害などの
アレルギー症状が現れることがありますので、
これらの症状が見られた場合には、
使用を見合わせるようにしてください。
とはいえ、一般的には
特に問題となる健康被害や副作用は知られていません。
また、他のサプリメントや医薬品との
相互作用については報告されていませんので、
併用は問題ないと思われます。