植物ステロールの効能・サプリメント・有効成分...

植物ステロールにはどのような特徴がありますか?

植物ステロールには、次のような特徴があります。

 

■動物実験では動脈硬化の抑制作用も示されています。
■コレステロールに類似した構造をもつ植物性成分です。
■コレステロールの吸収抑制によってコレステロールを低下させます。

植物ステロールにはどのような効能がありますか?

植物ステロールに期待されるのは、次のような効能です。

 

■総コレステロール値低下作用 
■動脈硬化の予防と改善
■前立腺肥大症の排尿障害改善

植物ステロールのサプリメントはどのようなものですか?

植物ステロールというのは、
広く植物に含まれている成分であり、
化学構造上の基本骨格はコレステロールと類似しています。

 

ちなみに、コレステロールは動物性食品に含まれる成分です。

 

この植物ステロールは、
血液中の総コレステロールとLDL(悪玉)コレステロール値を
下げる働きがあることから、

 

動脈硬化性疾患に伴う生活習慣病を
予防する成分として注目されています。

 

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植物ステロールの摂り方は?

植物ステロールは、1日あたり1000r程度を
食事と一緒に摂取することとされていますが、

 

日本では、高コレステロール血症に対する
医薬品としても利用されており、1200rが標準的な処方です。

 

また、コレステロール値を改善するサプリメントである、
「紅麹(べにこうじ)」や「大豆イソフラボン」
との併用も可能です。

 

ちなみに、一般的な食事からの摂取量は
、1日あたり100〜300rとされています。

植物ステロールはどのような点に注意が必要ですか?

植物ステロールは、
下痢や便秘、腹部膨満感、
おならが出やすくなるなどの胃腸症状を認めることがあります。

 

ただし、一般には、
通常の食材に由来する成分なので、
特に問題となる健康被害や副作用は知られていません。

他のサプリメント等との併用について

植物ステロールは、
脂溶性ビタミン類の吸収を抑える作用がありますので、

 

併用する際には、
時間をあけて摂取するようにします。

 

また、高脂血症などで治療中の場合は、
念のため主治医に相談の上、使用するようにしてください。

 

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植物ステロールとコレステロール抑制の仕組みについて

食べ物から吸収されたコレステロールは、
十二指腸で水溶性の微細粒子に取り込まれ、
小腸で吸収されます。

 

植物ステロールは、
化学構造がコレステロールと似ていることから、
十二指腸でコレステロールの代わりに微細粒子に取り込まれ、
コレステロールは吸収されることなくそのまま排泄されてしまいます。

 

その結果、コレステロールの吸収量が抑制されて、
血中コレステロールが低下するのです。

コレステロールの再吸収過程を阻害について

植物ステロールには、
体内でのコレステロールの再吸収過程を阻害することによって
コレステロールの排泄を促進し、

 

結果的に
血液中のコレステロールを少なくする作用もあります。

 

なお、植物ステロールが、
小腸粘膜上皮におけるコレステロールのエステル化を
阻害するという作用も考えられています。

植物ステロールの有効成分は?

植物ステロールと呼ばれる成分については、
40種類以上が知られていますが、

 

その中でも「βシトステロール」が最も多く50%を占め、
その次に「カンペステロール」が33%、
「シグマステロール」が2〜5%となっています。

 

なお、植物ステロールのコレステロール低下作用は、
動物性食品に含まれる
コレステロールの吸収を抑制することによります。

 

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